Interview
入社の経緯を教えてください。
大学では地盤工学を研究しており、自分の専門性を活かせる仕事を探していました。そんな時、研究室に東洋設計事務所の方が訪れ、研究のデータをもらいに来たんです。それが当社との出会いでしたね。それをきっかけに求人を調べたのですが、自身のやってきたことを活かせるだけでなく、勤務地が生まれ育った仙台だったこともあって、すぐに選考に挑戦したのを覚えています。
学生時代までずっと宮城で育ったので、愛着のあるこの町に根差し、地域に貢献したいという想いが強かったんです。面接を経て無事にご縁をいただき、入社以来ずっと希望通り東北で働かせてもらっています。あの時の出会いがなければ今の自分はないと思うと感慨深いですね。
仕事のやりがい、印象に残っているエピソードを教えてください。
入社1年目から10年以上にわたって携わった、東日本大震災の復興業務です。生まれ育った町の景色が一変してしまった中で、その再生の一端を担う。まさか入社直後からこれほど大きな仕事に携わることになるとは当時思っていなかったので、その責任の重さに身が引き締まる思いでした。
大変なことも多くありましたが、自分の設計が少しずつ形になり、町の景色が元に戻っていく過程を目の当たりにできた時の感動は、何物にも代えがたいものでした。故郷の「当たり前の日常」を取り戻す力になれたという実感。それが、今も私を支える大きな誇りになっています。
職場の雰囲気や、未来の仲間へのメッセージをお願いします。
普段の職場は落ち着いていて、一人ひとりが自分の業務に黙々と集中しています。決して固い雰囲気ではないので、技術的な壁にぶつかったり、判断に迷ったりした時には、役職や年齢に関係なく誰もが気軽に相談に乗ってくれます。
専門性は社員ごとに違うので、時には上司が部下に「この分野は君の方が詳しいから教えて」と質問する場面もあるほど。個々の知見を尊重し、チーム全体で知識を共有し合って成長していこうという風土が根付いています。だからこそ、未来の仲間にも臆せずコミュニケーションを取ることを大切にしてほしいですね。